2020/03/29

サッカーボール

かこ さとし(Kako Satoshi)氏の本から

 加古里子(かこ さとし)という絵本作家は、児童のために魅力的著作を膨大に成された人だ。 ご著書から知った事実だが、なんと!東大の工学部のご出身とか!

 わが娘が小さいときに、娘自身の求めで買ったものや、おりがみが出ているので自分で買ったものなど、10冊ほどが我が家に有る。
 その中の一書に「かこさとし あそびの本 しらないふしぎなあそび 童心社 昭和46年(1971)刊」が在り、その中に「ギリシャのドウデッカ・ボール」という、6本の厚紙テープで作る球体の紹介がある。(写真)

ギリシャの「ドウデッカボール」とは?

 作り方を分かり易くして、いくつも作ってみた。しかし、そこでふと疑問が起こった。上の写真の通り、確かにこの球体には12の(正5角形)の穴があるので、かこ氏は「ドウデッカ=12の意で、つまりは(正12面体=ドウデッカヘドロン=dodecahedron)のボール」とされたのだろうと思う。(ギリシャとされたのは、ユークリッドからか?)

 しかし私は、これは「正12面体」とは違うのでは?と思った。そこで次の写真のように、これに折りを加えてみた。するとそこには、20個の(正6角形)が現れ、12個の(正5角形の穴)とで、これはそう!「サッカーボール(soccer-ball)」に他ならない。とそう思った。

正5角形✖️12 ➕
正6角形✖️20=「サッカーボール

 で私は、自身の代表著書と思う「紙とおり紙ー小学館発行の図鑑(既述)」にて、サッカーボールとして紹介した。

 なお後日、この(テープ編み)造形は、東南アジアで盛んなスポーツ「セパタクロウ」というので用いられる(藤編み)のボールが、これと同じものだと知った。(もち折り目を付けない方ね。)

 ところでこれをインターネットで検索してみると、このスポーツは9世紀に考えられたかなり激しいスポーツで、マレー語で(蹴る)の意の「sepak」と、タイ語の(籐製のボール)の意の「takraw」を繋げた言葉だと解説されていた。

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