2020/03/17

遠近法と遠近感

何を今更?

 2次元の絵画に、3次元的な奥行きを感じさせる技法(遠近法=perspective)のことを、私が述べるなどおこがましいようだが、逆に今の私たちの常識から思えば、ルネサンスにてこの技法が示されるまで、だれも知らなかったという、そんな事実の方が驚きだね!
 だって、広い風景の中で遠くを見れば、諸々は彼方に向かって収束してるじゃん!

 今の時代はあらゆるものが、信じられないくらいのスピードで解明されているので、昨日知らなかったことが、今日はもう常識に成っている!

 話はがらっと変わってすみませんが、(時間の遠近!)の話を紹介します。 脱藩浪士の坂本龍馬(Sakamoto Ryouma)が、江戸から土佐に居る姉乙女( Ryouma's sister Otome )に頻繁に文を送っていたそうだが、その一通の経費は今の金に直すと、十万円あまりにもなるだろうそうだ!

 だって飛脚が走って、途中では宿泊もしながらの配達だからだ。加えて、また帰りにも同じ経費が必要だ。もし複数の公文書ならもう少し安くはなるだろうが、なんせ脱藩浪士となっている筈の龍馬が、個人で、そんな金があるのはおかしい?…作家加治将一(Kaji
Masakazu)氏のこんな指摘には頷く他ない。

 この作家の明快な歴史推理における、距離や時空の(遠近感)には驚かざるを得ない。なんと、ヤマトとエルサレムが結び付けられる!

 スマホや電子メールが当たり前の今、歴史の遠近感の事実認識には時間が掛かる!

 いや、私に似合わぬ話は止めよう。ここに、おりがみで遠近法を使った(?)作例があるのでそれを紹介しよう。

「北極海の氷山」を描いてみたもの。あなたが(かもめ)になったとして見ていただくと遠近感を覚えていただけるのではありませんか?

大小二つの氷山の距離感での遠近。
ここでは氷山は2次元にしてあるが、氷
 山を起こして3次元にすることも出来る。
(既出)

 かくて今更、あえて知ったかぶりを語ってみました。変わったおりがみ作品に、もったいを付けるために!
 

0 件のコメント:

コメントを投稿