2019/07/18

くじゃく第3弾は「ほうおう」から

辻村益朗氏のご著書で知った「ほうおう」

「ほうおう」という伝承作例のことを知ったのは、(つじむら・ますろう著・絵「伝承おりがみ1・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ 福音館書店 1984年刊 Ⅳは後年」)においてでした。
 その出来上がりの形は、どう見ても正方形用紙からのものとは見えず、その点から感激させられたものでした。(下の3番目の写真の形を見て。)

 ただこの伝承の折り方だと、背中部分が紙の折り重なりで厚くなり、裂けてしまうことが多く起こります。とくに(洋紙)では。 で、まずはその点の改良を思い、実践しました。 この改良の結果、この作例の魅力がより強く感じられるようになったものです。自賛です!

 さてそこで、この「ほうおう」に、他の伝承の名作「おりはづる」「はばたくとり」などの造形や技法のミックスを思い立ち、実現しました。とても楽しかった!

 次にまた新しいアイデアを得ましたが、それは(イメージの発展)です。そして具体的には「長尾鶏(ちょうびけい=おながどり)」「極楽鳥(ごくらくちょう)」、そして「孔雀(くじゃく)」でした。

 で、「かやら草」での(パズル?くじゃく)の第3弾を、この「ほうおう」から試みてみました。…これ、正解かな!?!

くじゃくらしい(羽冠=うかん)は、尾羽の
内側の、付け根から切り取って糊付けしました。
(切った)ことで、古人の思いに近づけた気持ち
になって、足立さんの見たもののように思った?
「ほうおう」に「おりはづる」をプラスしてみたもの。
「ごくらくちょう(ふうちょう)」のような姿でしょう。

「ほうおう」に(はばたき)の機能を付加してみました。
それにしても、この造形が、正方形用紙から(不切)で
出来るとは! 古の名人の技量の高さに圧倒されます。


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