おりがみという素晴らしい世界を知って、その中で半世紀の余を楽しく過ごさせてもらいました。そして、残りの人生も最後まで楽しませてもらうつもりです。
だって、おりがみって、やってもやってもその底が見えないほど奥深い世界なんです!つまりは、楽しさに終わりの無い世界なんです。で、ある日、この素晴らしい世界をまだ知らない人々に向けて紹介する、プロモーション映像の制作(!)といったことを妄想しました。
その時思ったのが、先の「イメージ・ゲームその3」での発案(おりがみ卵細胞)のことです! 正方形に、CGで(折り線分割)が動画表現される。と、そこから(シンプルで象徴的な造形作品)が飛び出して来る! これが形を変えて、次々と出現する。鳥あり、動物あり、昆虫あり、…。
次に元気でかわいいこどもたちが現れて、出現したそれらの作品とたわむれる。続いて「おりがみキューブ」がころころと転がって次々と現れる。その中の一つに、(ベロを出しているキューブ)があり、それが巨大な大きさに拡大されると、中からそのベロのような帯に乗って、こどもたちが滑り降りて来る。
話はちょっと逸れますが、昔、イギリス映画で、アンデルセン童話にモチーフをとった「赤い靴」というのがありました。モイラ・シエラーという美しいバレーダンサーが主役です。
その劇中劇のような形で、悪魔の作った真っ赤なバレーシューズを履いてしまったら、死ぬまで踊り続けねばならないという場面で、悪魔の誘惑に負け、それを履いてしまった彼女は、くるくると踊りながら広場に来ると、いっぱいに散らかっていた新聞紙が、風で舞い上げられると人の姿(実は悪魔)になり、赤い靴を履いた彼女とダンスをする!
実はこの場面が心にすごい印象となって残っていて、…卒業論文に「おりがみを舞台美術の新しい素材として活用する」といったテーマで書き、はい!(優)を取った!
そして製薬会社の宣伝課に入社したとき、おりがみアニメでのコマーシャル作りを稟議し承認されたとき、映画「赤い靴」のことを心に思い出しながらコンテを書き、実現させた。(前にこの話、しましたよね。)
とまあ話は横道に逸れたようですが、今ならCGというすごい表現手段があるので、そういうのを使えば、かつては不可能と思われていた表現もきっと実現できるように思うのです。(その頃は、モノクロフィルムでコマ撮り撮影だった。)
さて、空想を続けてみます。
そんなこどもたちに、おりがみ恐竜が襲い掛かる! 逃げ回るこどもたち。と、巨大な「おりづる」たちが飛来して、こどもたちをその背に乗せて救出する。(あっこれ、ロード・オブ・ザ・リングの大鷲からのイメージね!) そしてこどもたちを下ろしたところは、おりがみの花が咲き競うおりがみ遊園地。
その中にはいろいろな乗り物があり、こどもたちを乗せて動いている。その中に「メリーゴーランド」があり、その回転する馬は「ペガサス」で、それにこどもたちは乗り、くるくると回る。やがてこどもたちを乗せたペガサスは舞い上がり、宇宙へと向かう。
と、そこに様々な「宇宙人」や「宇宙生物」が次々と出現し、こどもたちにいろいろと問い掛ける。「折るってなーんだ?」「紙ってなーんだ?」「おりがみってなーんだ?」
そこに「おりがみ天使」登場。これらの問いに答えるようなそぶりを見せるが、答えをはぐらかす。例えば『折るって、切ることと同じよ!』などと。 戸惑うこどもたち。
と、そこに今度は「おりがみの魔法使いのおばあさん」が登場し、さっきの「おりがみ天使」は(人さらい)で、騙されてはいけないと注意する。
ところで、二昔ほど前、映像広告の仕事をやっていた大学時代の親友が、おりがみビデオの仕事を持って来てくれて、実現しました。大手化粧品メーカーの資生堂からの依頼です。1週間以上、銀座のスタジオに通って、とても楽しい映像の世界を実現しましたが、このときも、ときどき「赤い靴」のことが頭を過ぎりました。
おっといけない、また寄り道してしまいましたね。空想世界に戻ります。
首を傾げるこどもたちの後ろに、すごく美しくて大きなフレーベルの(模様折り)の屏風(びょうぶ)が現れ、喜んだこどもたちは輪になって踊り出す。そしてその踊りの輪はやがて(電車ごっこ)のような一列となると、屏風の形の方も変わって、まーるい(でんぐり)となった形の中心へと、こどもたちは連なって飛び込んで行きます。
…とまあここから、私の空想妄想はクライマックスへと向かいますが、まあ興味ある方はこんな空想ゲームにご参加下さり、皆さんなりの空想をお楽しみ下さい。
いずれにせよ、おりがみって、手芸遊びであり、パズル遊びであり、空想遊びであり、それから、それから、…なんでも有る世界です!
ベロを(メジャー)にして、「メジャーボーイ」と名付けたキューブ。 |
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