変な見出しの文言ですが、手に取られた1枚の紙は、指によって1折りされ、2折りされ、…と様々に分割されて、…やがて豊かな表情を持った「作品」となるわけで、そんなおりがみ行為の進行の様子を見れば、折られる前の紙は、まるで無垢の(卵細胞)? あるいは、山中伸弥(やまなか しんや)博士が発見した、万能の(iPS細胞)みたいに思えたのです!
そしてその最初の紙の形は、別に(正方形)と限定する必要はなく、長方形でも、三角形でも、ひし形でも、円形だってかまわないでしょうが、まあいちばん分かりやすく作り易い形として(正方形)が中心とされて来ましたので、ここでもその形にしただけです。
加えて三角形とかひし形、そして円形などは、既にそこに(作意)が在る形と思われる場合もありますよね。で、正方形を基本としてみたわけです。
さて、(その1)(その2)と進んできた(イメージ・ゲーム)で、くふうの楽しみ方がご理解いただけたことでしょう。すなわち、1枚の紙は、そこに無限の可能性を秘めた(おりがみ卵細胞)だと思うことで、それに1折り、2折りと加えて行くことで、それを(受精卵)とする!…そんな生命誕生の行為と思えば、いつも壮大な気分になれる遊びなんですね。
我が師、内山興正先生の言葉、『おりがみとは、オレカミ、俺神! そう自分が造物主になったように感じられる、気宇壮大な遊びですよ。』
今(イメージ・ゲームその3)では、(無作為のきっちり折り)→(半開状態にする)→(そこに何かをイメージする)→(イメージの定着)→(作品)。
とそんな経緯で(くふう)をゲーム感覚で楽しむわけですが、ここではまとめとして、私がこれまでに見付けた作品のあれこれを、2回にわたって紹介します。
それら個々の折り方など示さずとも、写真を見ていただければ復元していただける、極めて少数の折りで出来ているものたちです。
こんな(3回折り)は? |
ほら!「キューブ」でしょう! |
さてここで、さらにイメージの翼を羽ばたかせて、次のような(ただ1折り)の形にイメージを凝らせたとすると?
たった1折りしただけの形ですが? |
1折りの形を倒してみる。 |
ここには私などの出る幕はなく、こどもたちはすぐに言うでしょう。「どこでもドア」「冷蔵庫」そして横に倒して「テント」…などなど。こどもって、前から知っているんですよ、おりがみって「イメージ・ゲーム」なんだと。
さてこれで終わっちゃ、私は不要? で、私ならではのイメージを次に。
これは(きっちり3回折り) |
そして、それは「はとの飛び姿」に! |
さあ、次は私の自慢のイメージ。「スワンのおやこ」に、…
これが元となる(きっちり4回折り)の形 |
「スワンのおやこ」 |
「羽繕いする鶴」 これぞ会心の発案! |
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