部屋に溢れる雑物の整理を思い立って、もう4ヶ月もやっていますが、…移動した品の下から、なつかしい思い出のものが出て来たりすると、片付けの手はぴたっと止まり!…まあそんな次第で整理は遅々として進まない。
ところでそんな思い出を教えてくれる一つの雑誌が出て来ました。花森安治さんが装本されていた「暮しの手帖 99」で、1969年の早春の号です。
なんでこの雑誌を、カビ臭くなるまで取って置いたんだろう?とて、ページを開いて思い出に引き込まれてしまいました! すなわち、ー
その巻頭の特集が「10円玉1コのちいさな世界」とて、その当時、駄菓子屋さんや文房具屋さんで、10円で買える「すごい品々」が写真紹介されていたのです。無断ではありますが、悪いことをするわけではありませんので、その一部をお見せします。
特集の最初のページ |
あっ! 持ってないミニ・ピストルが写ってる! |
こういうのを眺めると、なんとも豊かでほのぼのとした気持ちになれます。ただし、さすがは「暮しの手帖」のこと、この10円を支えている(製造から小売まで)の経済の仕組みも明記していて、厳しい現実も示している。
ところで記事では触れていなかったが、こういう商品を企画した人のこと。そういう人たちは、ちゃんと報われていたのだろうか? だってどれをとったって、買手のこどもたち(いや私のような者まで)の心をがっちりと掴んでいる見事なものだからです。
ともあれ、10円、20円、そして100円…の「ガチャガチャマシーン」が出現する前の時代に、「駄菓子屋さん」「(学校そばの)文房具屋さん」という、私の好きな小さな夢に満ちた世界が在ったんですね。
そう言えば、この雑誌の駄菓子屋さんの店頭を写した写真の中に、「明治のサイコロキャラメル」が瓶に入れられて売っている場面がありました。そこには、ああ!(5円)とありました。そう、10円で紅白2個買えたんだ! 4粒のサイコロキャラメルがなんと10円で買える時代があったんだ! そんな素晴らしい世界!
追記: 先の項でご紹介した「沖縄の"ねずみ男の顔」に見える楽しい種を持つ植物の名まえを忘れてしまったと記したところ、左方文子さんがメールで『カニステル(果物)の種です。』と教えてくださった。
念のため、下にその種を再度写真紹介しましょう。 それから、“ミニ松ぽっくり”は左方さんもお持ちで、『沖縄で採集しました。』とも教えてくださいました。どちらも嬉しい情報です。
昔百均で見つけた「キューブのメモ立て」 で立てた「カニステルの種」。下も同じ。 まあ、(舞台裏)のご披露です。 |
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