また(キューブ)の話に戻って、これを、(1枚折り)から始めて、ユニットでの(2枚組み)、(3枚組み)、(4枚組み)、…とくふうを進めて、最も一般的なスタイルの
(6枚組み)までを考えたとき、4と6の間にある(5枚組み)というのが、パズルのような印象のものとして、脳内に問い掛けて来ました。そこで…
さあ、あなたならこの(パズル的な問い掛け)にどう答えますか?
私はこのパズル的な問い掛けに、抒情的な造形を思ってみたのです。ともあれ(1枚折り)から(6枚組み)までの「キューブ」の5種の紹介の後で、(5枚組み)の作例を紹介してみます。おっと、それを見る前に、どうぞ皆さんなりに考えてみてください。
左は「1枚折り」 中央は「2枚組みの(おりがみサイコロ)」で、 前に「サイコロ、すなわちキューブの魅力」の項で、1、2、3、 の面をお見せしましたが、ここではその裏側の、4、5、6、の面 を出しました。 そして右は「3枚組みユニットキューブ」で、実はこれ、小学生の (算数の教科書)に採用された自慢のキューブなんです! |
左は「4枚組みキューブ」 右は定番の「6枚組みキューブ」 で、この(4)と(6)との間の(5)の思案はいかに? キューブの「面」も「辺」も「頂点」も、その数を5で割ると、 小数になってしまうでしょう。で、さてどうする? |
私が(5ユニット組み)で着想したものは、こんな (キューブに"耳”が付いたような形)でした。 そしてこんな耳付きキューブは…? |
ユニット5枚組みキューブの「ねこ」と「ガマ」。 なお「ガマ」は、別名「歩き出したキューブ」と も見立てました。この方がいいかな? |
ユニット5枚組みキューブの「コアラ」です。 ただしこのコアラは、鼻のための(+α)とし て、(4分の1の黒い紙)を使用しています。 なお、これを閉じた形にした場合、キューブの 頂点の一つを押し込んだ形となっていますよ。 |
教科書に採用されました!
ある日、甥っ子の娘が中学生になったとき、『おじさんの名前での“おりがみ”が数学の教科書に載っていた!』とて、その子の祖母、そう、妻の妹がコピーを添えた嬉しい便りをくれました。実に嬉しく、そしてとても誇らしい思いにさせられました。
もちろんこの出版社からの依頼は受けていましたから、知ってはいましたが、身内の子が気付いてくれたことがなんとも嬉しいことでした。
ところでこの名誉な出来事は平成17年のことですが、これに遡ること10年前の平成7年には、「小学算数4年の教科書」にも私のおりがみが採用されました。
このどちらも、私の本を見てくれた執筆の先生方のどなたかが選んでくれたようです。
巻末の(綴じ込み)で紹介されています。
そして実に嬉しいことに、どちらも採用されたのは「キューブ」でした。ともあれ自慢の鼻高々に、その両方の教科書を写真紹介します。
平成17年発行の、中学生の数学の教科書(東京書籍) |
平成7年の小学生の算数の教科書(大阪書籍) ここでの右上にある「3枚組みキューブ」が、 上に写真紹介したものです。 なおこのユニッ トは、裏側を外にしても組め、その場合は、模 様が現れます。 |
厳密な規定からは、こういうのを「キューブ」と 呼ぶことはいけない!…先生方からは叱られるか も知れませんが、おりがみ遊びではこんな形も皆 「キューブ」です! すなわち左は「2枚組みの、 切子型キューブ」、右は「3枚組みの“筆立て”型 キューブ」です! なおどちらも、ちゃんとした「キューブ」とも出 来ますが、それでは面白くありませんよね。 |
後ろの二つは、「やっこさん」の形からの発展で、 やっこさんを(ユニット化)して、その6枚組み。 左は「面取りキューブ」、右は「くす玉キューブ」、 そして手前のものは「織り紙キューブ」と名付けて みました。いずれもおりがみ遊びであって、教材で はありませんので、すべて「キューブ」の名で呼ぶ。 つまり私のライフワークとは、遊びとしての自由気 ままな追求なんですよ。 |
「“正4面体”をハグする6枚組み、角切りキューブ」 |
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