2018/05/10

ともかく(一区切り)となりました!

1年楽しかった!…しかし

 初めて、始めてみた(ブログ)は1年余を過ぎて、項目数も(100)となって、…ともかく、とてもいい気分です。 正直な話、これにはまあ私の一種の(終活)みたいな思いも感じていますから、だらだらと続けず、あるところですっきりポッキリと終わろうかとも思っています。

 一方、気にしているのは「昔、始まりの物語」の先行きで、とても面白い構想を持っているのですが、まだ書き上がっていないもののことまで宣伝したら、私の幼稚なイマジネーションを笑われるだけだろうと思えば、愚かな試みをこれ以上晒して恥を増すなどしないが良い、と思うことまたしきり。
 がその反面、第一部を公開したことで、自分自身に「これを書き終えたい」との強い念願が生まれたことも確かなようですから、…まあ、やってよかったとは思っています。
 この念願を果たすには、まだ何年も掛かりそうで、するとそれまで頑張りたい意欲も、しっかり持てることになるわけですね。ふっふっふ!

 一方、一人おしゃべりというものは結構根気と体力が必要で、何時間か椅子に座ってキーボードを打ち続けていると、腰が痛くなり、…翌日の散歩の足取りもフラフラしてきてしまいます。 で、もう止めようの思いも起こるのですが…

 でもまあ自分の楽しみとして始めたものであって、そこに息子の嬉しい助けがあってやれたことでもありますから、これ以上に何かとくべつに強い願望があるわけでもないのですね。 自慢話もほとんど(タネ)が尽きたようでもありますしね。はっはっは!

 さて私という存在を、(おりがみ世界)の中で客観視してみますと、多分一本のろうそくほどの光を放つような者と思い、そこに古人や先輩が見落としたような、この世界の片隅に在る未だ知られざる興味の発見を楽しんでいる者とも思い、その楽しみのために、もう少しの間、小さな明かりを灯して探索してみたいの思いもあり、…ともかくもまあ、そんな揺れ動く思案に日を過ごしているわけです。

『お酒はぬるめの燗がいい、…灯りはぼんやりともりゃいい… 阿久悠』
…いやいや、もう少し意欲を出して、…
『まずもろともに 輝く宇宙の微塵となりて 無方の空にちらばろう 宮沢賢治』

 まあまあ、人の一生って、皆おしなべてそれなりに価値有るものなのだと信じます。
 人生いろいろ、思いもいろいろ。一度きりの人生なら、楽しく過ごしたいばかりです。そしてなんだかそのように行けそうな自分の生まれた環境に、感謝している者です。

 はて?この際、もう少しやってみようか? でもここで少し休憩して、いろいろと考えてみることにしようか? 只今大いに迷っているところです。 ファンタジーに没頭したいとの思いも一方にあるわけですし。
 ともあれ、しばしの間お休みします。


6枚組みユニットの「銀河のキューブ」です。

             

2018/05/06

キューブ 1枚折りから6枚組みまで

問題は(5枚ユニット組み)!

 また(キューブ)の話に戻って、これを、(1枚折り)から始めて、ユニットでの(2枚組み)、(3枚組み)、(4枚組み)、…とくふうを進めて、最も一般的なスタイルの
(6枚組み)までを考えたとき、4と6の間にある(5枚組み)というのが、パズルのような印象のものとして、脳内に問い掛けて来ました。そこで…
 さあ、あなたならこの(パズル的な問い掛け)にどう答えますか?

 左は「1枚折り」 中央は「2枚組みの(おりがみサイコロ)」で、
前に「サイコロ、すなわちキューブの魅力」の項で、1、2、3、
の面をお見せしましたが、ここではその裏側の、4、5、6、の面
を出しました。                       
そして右は「3枚組みユニットキューブ」で、実はこれ、小学生の
(算数の教科書)に採用された自慢のキューブなんです!    
左は「4枚組みキューブ」 右は定番の「6枚組みキューブ」
で、この(4)と(6)との間の(5)の思案はいかに?  
 キューブの「面」も「辺」も「頂点」も、その数を5で割ると、
    小数になってしまうでしょう。で、さてどうする?         

私はこのパズル的な問い掛けに、抒情的な造形を思ってみたのです。ともあれ(1枚折り)から(6枚組み)までの「キューブ」の5種の紹介の後で、(5枚組み)の作例を紹介してみます。おっと、それを見る前に、どうぞ皆さんなりに考えてみてください。


私が(5ユニット組み)で着想したものは、こんな
(キューブに"耳”が付いたような形)でした。  
そしてこんな耳付きキューブは…?       
ユニット5枚組みキューブの「ねこ」と「ガマ」。
なお「ガマ」は、別名「歩き出したキューブ」と 
も見立てました。この方がいいかな?      

ユニット5枚組みキューブの「コアラ」です。
ただしこのコアラは、鼻のための(+α)とし
              て、(4分の1の黒い紙)を使用しています。              
なお、これを閉じた形にした場合、キューブの
頂点の一つを押し込んだ形となっていますよ。


教科書に採用されました!

 ある日、甥っ子の娘が中学生になったとき、『おじさんの名前での“おりがみ”が数学の教科書に載っていた!』とて、その子の祖母、そう、妻の妹がコピーを添えた嬉しい便りをくれました。実に嬉しく、そしてとても誇らしい思いにさせられました。
 もちろんこの出版社からの依頼は受けていましたから、知ってはいましたが、身内の子が気付いてくれたことがなんとも嬉しいことでした。

 ところでこの名誉な出来事は平成17年のことですが、これに遡ること10年前の平成7年には、「小学算数4年の教科書」にも私のおりがみが採用されました。
 このどちらも、私の本を見てくれた執筆の先生方のどなたかが選んでくれたようです。
巻末の(綴じ込み)で紹介されています。

 そして実に嬉しいことに、どちらも採用されたのは「キューブ」でした。ともあれ自慢の鼻高々に、その両方の教科書を写真紹介します。

平成17年発行の、中学生の数学の教科書(東京書籍)

平成7年の小学生の算数の教科書(大阪書籍)
ここでの右上にある「3枚組みキューブ」が、
上に写真紹介したものです。 なおこのユニッ
トは、裏側を外にしても組め、その場合は、模
様が現れます。              
キューブの(規定)なんか越えて楽しむ!

厳密な規定からは、こういうのを「キューブ」と
呼ぶことはいけない!…先生方からは叱られるか
も知れませんが、おりがみ遊びではこんな形も皆
「キューブ」です! すなわち左は「2枚組みの、
切子型キューブ」、右は「3枚組みの“筆立て”型
キューブ」です!              
なおどちらも、ちゃんとした「キューブ」とも出
来ますが、それでは面白くありませんよね。  
後ろの二つは、「やっこさん」の形からの発展で、
やっこさんを(ユニット化)して、その6枚組み。
 左は「面取りキューブ」、右は「くす玉キューブ」、
そして手前のものは「織り紙キューブ」と名付けて
みました。いずれもおりがみ遊びであって、教材で
           はありませんので、すべて「キューブ」の名で呼ぶ。          
 つまり私のライフワークとは、遊びとしての自由気 
 ままな追求なんですよ。             
「“正4面体”をハグする6枚組み、角切りキューブ」


2018/05/02

久しぶりに「ミニチュア・ボックス」

今回は、7つの紹介

 キューブの話が続きましたが、ここいらでまた「ミニチュア・ボックス」を開けてみたくなりました! おやまあ、大層な言い方のようですが、…でも実際のところ、これは私の情熱の結実と言えるものなんです。
 そうです! 私の「グリコのおまけ的なおりがみ作品」たちなのです!

今年の(干支)から「日本犬」と「プードル犬」

面壁九年の「だるまさん」

「オバマさんのおりづる」の項で、
「新・巣篭もり鶴」というのを紹介
しました。(新)に対して(旧)
に当たるのがこれ。      
 なお鶴の台座は、(2枚組みユニッ
  ト)での「切子型キューブ」です。 

伝承の「こうもり(切り込み)」を
同じ切り込み方で「コアラ」にして
   みたくふうです。気に入っています。

この「袋鼠=カンガルー」の作例
については、ユーモラスな折り方
がいくつか記録されているようで
すが、私はこんな解答をしてみた
という例です。        
詳しくは、「おりがみ新発見3 
 日貿出版社 2005年刊」を。 
        
        
南アフリカのマーガレット・キャンベル
(Margaret.W.Campbell)さんの「Paper Toy
 Making=紙のおもちゃ作り」の中にあった
「馬と乗り手」という作品です。    
 馬は(お三方)から、乗り手は(奴さん)
からの折り変えです。実に面白い見立て変
              え例ですね。こういうのは大好きです。               

なお上記の貴重な資料は、九州の同志であ
  る、堤  政継さんから戴きました。感謝。 

岡村昌夫先生が解明の糸口を
付けてくださった造形に、私
なりの解答を試みた「狐の嫁
 入り」です。楽しい思案です。

なおこの造形の出典は、谷中
に本店がある江戸千代紙の老
 舗「いせ辰」の千代紙絵だと。