幼稚園教育の創始者、ドイツのフレーベルが創案し、そして規定した20種の教材の中に、「紙を折る=おりがみ」が含まれています。そしてその代表的な実際例としてよく知られているのが、「美の形式(Beautiful System)=美麗式(びれいしき=明治時代のちょっと奇妙な訳語)」です。
この「美麗式」に魅せられ、「工夫と発見が楽しい! フレーベルに学ぶ 模様折り紙 日貿出版社 2015年刊」を著されたのが、沖縄の島袋保子さんです。
島袋さんがこのご著書の表題に示されている通りに、フレーベルの「美麗式」は美しい(おりがみのパターン)が、(工夫と発見)を大人だけでなく幼児までにも促してくれるものなんです。
きわめて容易な(ざぶとん折り)や(かざぐるまの原型)を、(表裏で色が異なる“おりがみ”)にて、ほんの3、4の折りの変化を施したり、複数を組み合わせたりすることで、それが思いもよらぬ美しく楽しいパターン変化を生みますから、…そこで(工夫と発見)となるのですね。それは幼児は元より大人にとっても、童心に還えれるたまらない魅力ですよね。島袋さんの(“ビューティフルおりがみ”復興活動)に喝采を!
ともあれおりがみを(幼児教材)にした、これは正にフレーベルの慧眼です。
「美麗式」そのパターンのほんの一例 |
沖縄にお呼び頂いたとき、こんな大迫力の(美麗式)の屏風を 共同制作されて歓迎していただきました。これほどの感激を味 わわせていただいた経験は、滅多にないものでした!忘れられ ない美しい思い出です。 |
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