2018/02/13

「かざぐるま」への二つの考察

分割比率と用紙形

 フレーベルの(美麗式)の大半のものは、伝承おりがみの「かざぐるま」から折られたパターンです。
 そこでこの(かざぐるま)について、二つの考察を加えてみました。すなわち、その1は、用紙を(4等分割)する基本の形から、それを(3等分割=古典資料「欄間図式」での「玉手箱」の原型)や、(5等分割)(6等分割)…、と比率を変えてみる考察です。

 そして次のその2は、(用紙形)を正方形から(正3角形)(正5角形)(正6角形)…と変えての考察です。 ただしフレーベル研究の先人による著述物には、この用紙形の変更での変化を「かざぐるま」ではなく、(美麗式)での変化として考察していました。

 しかし私は、伝承の名作「かざぐるま」そのものについて考察してみたわけです。実は
こんな試みをした理由は、(美麗式)を平面図形としてだけではなく、立体化することで美しい(容器)にしたいための、その折り出し形のためのくふうでした。そしてその1も同様の考察からでした。
 そんな「美しい容器」を写真(その3)に一覧しました。


その1 分割比率での「かざぐるま」変化。
左下は(8等分割折り)の例で、結果的には
左上の(3等分割折り)と同じサイズのもの
   となります。具体的には(ふうせんの基本形)
から折ることになるものです。      
その2 用紙形での「かざぐるま」の変化

その3 「かざぐるま」から出来る美しい花型容器 「お皿」から「壺」まで

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