昨年始めたブログの最初の方にご紹介した、あの超難解な(おりがみパズルー写真1)の発見は、私の存在理由を示すものだと自負しています。そこでその後もあれこれいじってみておりますが、その一つがこれの(立体化ー写真2)の思案で、次にはそれを全て(箱ー写真3)にして、その中に同じく立体化した(タングラム)を入れるというアイデアなんです。
写真1 21・スクエア・パズル |
ところでこの全20種のピースから成るパズルを(商品化!?)することを考えたら、これを(長方形でコンパクトにまとめる)必要がありました。
すなわち、20種の中から18種を選んで(正方形に並べる)という最終問題の次に、全20種で長方形に並べる必要が有ることを(商品化プラン)を考えたときに、はっ!と思い至ったわけです。
さて正直に言いまして、まだこの問題について正解を見付けていません。写真に示した商品化のための(全20ピース)での長方形には、実は小さな三角の(空き)が有り、それは(取り出すときの指入れ空間)とする!と逃げているもので、…「この惑星を後にする前までに」、この(未解決問題)に答えを得たいと思ってはいるのですが…が、どうもそれは実に難しい!
おっと『この惑星を後にする』というおしゃれなセリフは、敬愛していたデンマークのトキ・イェン(Tohki Yenn)さんのもの。おりがみ同志の皆さんは、彼のことよくご存知ですよね。 ところでこのトキ・イェンさんのお名前はご本名ではありません。
本当のお名前は?『日本人にはとても発音出来ないだろう』とのものです。そしてトキは『ほら、鴇(トキ)という漢字は(七十の鳥)と書くだろう。それが棲む園(その)の意で、70歳になったとき付けたのさ。』と教えてくださいました。すごい知識の人!
が彼と親友だった藤田文章先生は、『それは違う。トキ・イェンって(投機、円)から付けたんだよ』とおっしゃった。まあ、おしゃれな生き方をされた大人の先生方の、ハイセンスなジョークは、幼い精神の私には理解に時間が掛かりますが、憧れからそのスタイルを模倣するのですね。お二人の行かれた惑星に、いずれ私も移りたい!
なおそれから、(商品化)の希望はもう持ってはおらず、本にて紹介したいと考え、その原稿はかなり以前に完成していますが、…時代の変化はもうそんな思いも諦めさせるようです。…「おりがみ遊面体」のことがまた思い出されました。
いやはや、閑話休題ですね。
さて、2種から始まって、3種、4種、5種、…と(18種までを組み合わせて)「正方形か長方形」に並べる問題は、全て解決出来ています。つまり、合計(17問)の全てに、解答を得ているのです。(17種の奇数種の組み合わせが難しかった。で、この問題には辛うじて一つの答えを得たのみですが、他はかなり多くの答えが得られている!)
さあすると、全20種でとの問題の手前の(奇数、19種での長方形は可能か?)の問題が思い浮かんで、それにも答えを得ておりませんので、結局まだ2題の超難問が残っている!…という次第。もし答えを得た方は、どうぞ教えてください。
写真2 立体化第1案 |
写真3 立体化第2案(箱案→タングラムを中に入れて)。 中に入れるタングラムは(1組)あれば充分ですね。 |
さておしまいにもう一つの思案をご紹介します。それは、この「21・スクエア・パズル」って、『1本の“切り込み”を許して考えてごらんよ』との阿部さんのご教示から生まれたものですが、それを今度は(不切1枚折り)で考えてみたのです。そしてそれはご覧の通り既に解決済みです。(下の写真)
こんな思案はあまり意味のあることではないかも知れませんが、まあ「おりがみって、何でも課題にして楽しむことが出来るんだ。」という話と捉えてください。
写真4 全20ピース の(不切1枚折り)案 |