2017/09/21

マイカ・ウォールという素材

砂壁のイメージの(壁紙)

「花鳥風月」の項で、(マイカ・ウォール)という、多分聞いたことも無いでしょう素材のことを言いました。この(マイカ)というのは(=雲母=絶縁体などに用いる鉱物)のことで、頁岩(けつがん)という岩石や、ミルフィーユというお菓子のように、薄い層になって積み重なっているものです。しかし、そのように層の形を成さず、大粒の砂のような状態のマイカの欠片を、紙の上に接着させ、それを壁紙として売り出した会社がありました。つまり簡便に「砂壁」の印象を生み出せる、とのアイデア壁紙というわけです。
 私の一番上の姉の彼氏で、貿易会社をやっておられた方からこの(マイカ・ウォール)のサンプルのいくつかをいただき、おりがみにしてみました。するとこれが実にいい感じなんですね!

 具体的には、「またも訂正、個人史つづき」の項で、「Creative Origami」と言う、私の初の英文書のことを話しましたが、その表紙にこの(マイカ・ウォール)で折った「牧神の面」を飾ってもらいました。
 今、じっくりと見直してみても、良い出来だと思います。この画期的な壁紙の現在のことは、私にはまったく分かりませんが、生きていたら、実に嬉しいことです。

マイカ・ウォールでの「牧神の面」


OHP・シート

 素材の話をしたところで、もう一つ私の好きな現代の新素材のことを言いましょう。OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)の原稿作りのための透明なシートがそれで、文房具屋さんで売っています。まあこれもプラスチックの一種だろうと思いますが、折ることが出来ます。ただし、反発力が強いので、折り目はすぐに戻ってしまいます。
 で、逆にその点を利用した作品を考えたり、あるいはまた、これも私のアイデアによる
「キューブ・アート」と名付けたおりがみ(=おりがみの表裏の色の違いを生かして、キューブの一面の“正方形面に絵を描く”と言う新表現の作品の保護と、広がり防止のための素材として愛用しています。 二番目の写真の作例のように、キューブに接続させていないものなら、“スクエア・アート”です。)
 ともかく、いくつか写真紹介してみましょう。

ジョロウグモの巣がOHPシートです。
「スクエア・アート」の作品名は、左から時計回りで、
「ピラニア」「コアラ」「じゃれる猫」「かに」
OHPシートが、よごれ防止と作品の固定の働き

キューブ・アート(ただしキューブはカット形)の「おしどりカップル」



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