2017/08/12

山折り、谷折り

二つは一つ?

 基本的な「おりがみ(用紙)」は、片面にのみ色が付けられ、裏面は白です。そして一般的には、裏の白い面を上にして折り始めますが、そのとき手前側に折るのを(谷折り)後ろ、つまり向こう側へと折るのを(山折り)と言います。
 さて、1枚のおりがみを取って、楽しい実験的な「おりがみ」をご一緒にしてみてください。

1.おりがみを斜めに、裏の白を上にして置きます。
2.手前のかどをつまんで、向こうのかどに合わせたら、そっと空いている片手の人差指で二つのかどを合わせて押さえます。
  ここで、折ってはいけません。まあーるく(たわめる)だけです。
3.次に、空いている手の指で、まあーるくたわんだ山のところをそっと押さえ、
4.二つのかどを押さえていた指を離します。
5.すると二つのかどは離れて、右か左かのどちらかに動きます。
6.動いたかどは、別のかどに向かいますから、その向かったかどに重ねます。
7.二つのかどをきっちりと合わせて、まん中まで(=半分だけ)折ります。
  この折り目を(たて目)と言います。紙ひこうきなどを折るとき、この(たて目)
  が、ひこうきをまっすぐ飛ばすための知識となります。
  ここで格言、「紙の目(たて目)は、紙自身に聞け!」
8.白の面を上にして広げます。紙のまん中まで付いた(たて目)をまっすぐ手前にし、
9.上側の左右のかどを2等分して、この(たて目)のところまで、(Y)の字のように
  なるような(谷折り)の線を付けます。
10.3本の谷折り線が付いたら、色の面を手前にして(たて目)に角度をつけて、そこで立てます。

 すると、3本の谷折りは、(山折り)の線になっていますね。つまり(山谷)は同じものを、どちら側から見るかで分かれるわけで、結局は同じ一つのもの。
 でも実際には、一つの面に対して、山、谷は組み合わされて使われますから、区別されることになりますね。

 ところで今折ってくださったもの(下の写真のもの)、よく見ると3つの(曲面)が現れているでしょう!
 そしてこの形に、イメージを凝らすと、…「ふくろう」か「ねこ」かに見えませんか?
こんなくふうのことを、「半開折りによるイメージ・ゲーム」と名付けた、もっともイージーなくふう法です。

三つに分けられた面は、どれも曲面だ。
わずか3本の折り目が、ほら!みみずくや猫のイメージを!

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