2017/06/09

おひなさまの事件!

おひなさまの“よろめき”!?

 平成3年の夏、日本文芸社から出版された「最新かわいい折紙のすべて 四季の行事、メルヘン、おひなさま」の一書は、その表題通り、自身で本当に “かわいい” と思える出来のものです。

 その第2章は(折りびな十二景)のタイトルで、10種の “おひなさま” の折り方を紹介しています。そして口絵ページでは11組のカップルが並んでいます。
 十二景、10種、11組?…なんだか数字がバラバラですが、…実は中で「六歌仙」も紹介しており、その中の在原業平と小野小町とを “おひなさま” に見立てられますよ、という事情からこれが11番目のカップルで矛盾はないのですが、…事件が起きました!

 口絵用の作品は、折ったものを出版社に渡し、編集の方とカメラマンの方にお任せして撮影してもらいます。

 と、出来上がって届けられたものを見て、…「えっ、ええっー!」と驚き、そしてすごく愉快になり、声を出して笑ってしまったのですが、…実は2組の男雛と女雛が入れ代っていたのです!…こりゃ源氏物語の世界なら珍しくないでしょうが、現代ではスキャンダルと呼ばれかねない事件?!

 まあ編集者もカメラマンも、折り方ページのチェックなしで、姿と千代紙の柄の組み合わせで、マッチしていると思われたのでしょう?! ともあれ、今でも思い出すとクスッとなってしまいます。

 でも皆さんには、下の写真をご覧になっても、その秘密の2カップルはわからないでしょうね。ふっふっふ。

さて、お相手を取り違えたのは、だれとだれだ?

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