2017/06/29

“部分反転” はパズルの宝庫

 例えば、おひなさまをくふうするとき、顔には紙裏の白を出したいとの(部分反転)の思いが起きますよね。同様に、伝承作品の「奴さん」について、これって人の姿ですから顔の部分には紙裏の白を出したいと考えるのは、当然の発想ですね。

 そこでそれを具体的にやってみてください。…ほらっ、それってパズルでしょう!…もちろんこの場合、ただ折るだけでするのが条件です。

 さて、これがうまく出来たら、今度は顔の中央に“合わせ目”のあるように、つまり鼻筋の通った形で考えてみてください。するとそれもパズル。

 両方とも無事に出来たら、次には“腰の部分”の反転をしてみてください。これはかなりの難度のパズルです。

 そして3問共解答出来たら、「奴さん」を「袖振りやっこ」の形にして、その顔部分の反転を。…とまあ、このタイトルのーパズルの宝庫ーがご理解いただけるでしょう。

 ということで、ここでこの部分反転パズルのルールを明記しますなら、
1、折るだけで反転すること。つまり切ってはいけない。
2、完成形のサイズが変わってはいけない。

 私は、「おりがみには、“ルールが無いのがおりがみのルール”。」なんて言って来た者ですから、これは変節?なんて思わないでください。こと(おりがみ)をパズルと考えた場合のみ、あるいはその特定のパズルについてのみルールは必要になるでしょう。
 つまりそういうことなんです。おりがみ全体にはルールなど不要という思いは不変です。





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