2017/04/27

ファンタジーと童話

妄想のファンタジー

 ファンタジー(Fantasy)と童話(Children’s story or Fairy tale)とは、大きな違いがあるようです。そして私は、ファンタジーを好み、そしてそれを書いているのです。もちろん(素人)ですから、プロの方の目から見たら、まあボロボロなものでしょう。…でも私はそんなボロボロなものでも“書くことが楽しくてたまらない”のです。

 それはまったく、ファンタジーの語義通りの空想世界です。

 さて一方、童話というのは、何らかの具体的な意図を子供たちに伝えたいとの願いが込められたもののように思うのですが、私の思うファンタジーには、そのような願いはまったくありません。

 それは私の頭の中に沸き起こる空想(Imagination,Fancy,Fantasy)や妄想(Delusion)を、ただただ楽しいと感じて、自分のために書くだけで、その妄想がだれかになんらかの影響を与える、といったようなことは、まるで考えにありません。そもそも妄想(delusion)の語には、「間違った信念、思い違い」などの意味があるそうですから。

 一人妄想の世界に浸り、それを思い出しては文章にする。そんな行為にはほとんど金はかかりません。ただそんな夢を、ひとにも知らせてみたい、との秘めやかな欲望だけはあるようですね。かくてこんな「つぶやきエッセイ」をやってみている次第です。


世に溢れる嘘と欺瞞

 ダン・ブラウンや加治将一という作家により、歴史上、世界中に溢れていて、我々がすっかり信じ込ませられていたことに、恐ろしいほどの嘘や欺瞞が満ちていたことが暴かれると、ものを見る目が、どんどんと疑い深くなる。

 しかし世の中って実に保守的で、勇気ある作家によりそんな歴史のインチキを白日の下に晒されても、波乱を拒否する保守的な勢力から、それらは(黙止)される。

 そう!世の中って、安全のために波乱を求めないのですね。私の「昔、始まりの物語」では、現代のように〝複雑怪奇“となってしまった人間の心に対して、ジョウモン人だったらどう対処するだろうか?といったような視点から物語の筋道を考えてみたわけです。…あーあ人間の心理って、なんとも複雑なんですね。(あっ、そうそう。五木寛之さんの「風の王国」は、どうやらジョウモン人の末裔たちの話のように思われました。素敵な作品でした。…それからもうひとつ、私の生まれた長野県の、諏訪湖の近くに古代人の遺跡が発見されているそうですが、どうやらジョウモン人に繋がっているらしい?…まあ、余談はこのへんで。)

 おりがみとか、おまけおもちゃなんぞが好きな、幼稚な心理の私には、歴史を動かしている現代人の複雑な心理など、まるで判らぬままに生きていて、そして、おりがみという(童心の世界)の探求に人生を捧げてきたんですよ。でもねこれ、幸せの秘訣!だと思っているんです。

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