2017/04/21

コンピューター以前の驚異の映像「ミクロの決死圏」

 私の読書好きのことは、既に言いました。しかしそれにはかなり偏りがあるようで、…たとえば「名作百選」などの一覧を見ると、私の読んだものはほんの2,3しか入っていないようです。一方、好きな作家の作品は、文庫本で全部読みました。

 松本清張、高木彬光、アーサー・クラーク、アイザック・アシモフ、…など。ところで今その名を揚げたアイザック・アシモフの(ロボットシリーズ)は、とくに夢中にされたので、これだけは上製本を揃えて読みました。ダニール・オリボー、それが主役のロボットの名まえですね。

 ところでアシモフさんは、れっきとした大学教授で、生物学の先生でもありました。そのアシモフさんの「ミクロの決死圏」は、まだCGなどの映像技法の無い時代、映画職人の技能を結集して映画化されましたが、その見事さ、美しさに、それはもうスクリーンに釘付けにされたものでした。

 このアシモフさんのSFにて、人間はその体内に宇宙を持っているんだ!ということを教えられたものです。そしてやがてアシモフさんの描き出したようなロボットが、ほんとうに産み出されたとき、設計された純粋な精神はダニール・オリボーのような存在であってほしいと願っています。

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